Simpel en Lekker

オランダでの日々の生活、子育て、仕事

パスタ屋さん

ジャガイモ掘りのあとは、ランチを食べにロッテルダムのパスタ屋さんに移動しました。

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ここは、ほぼほぼパスタのみのお店で、オランダ人の旦那さんとイタリア人の奥さんと一人のスタッフでやっているこじんまりとしたお店です。

しかし、ここのパスタが絶品で、今まで人生で食べたどのパスタよりも美味しく、夫婦でとても気に入っています。

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そして、びっくりすることに、席が6席しかないんです!

(冬と雨の日は4席!)

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そして、もっとびっくりすることに、営業日が
金曜日の11時から18時
土曜日の11時から18時
だけなんです!
行列が店の外にできているわけでもなく、どこかのレストランなどの注文を受けて作ってるような感じもしません。

「一体どうなっているの?」と思っていたのですが、
今日ご主人さんと話してやって事情がわかりました。

ご主人さんは、普段は建築士としてデルフトで働いていて、趣味の延長として楽しみでこのお店をやっているようです。もちろんmore than hobbyと言っていましたが、なるほどといった感じ。

でも、別に儲けるためにやっているわけではないから、時間がかかって営業効率は悪いけど、パスタも全てその日に打った生パスタだし、ソースもその日に作ったフレッシュなものなんだよとのことでした。


最近、仕事と趣味とお金儲けを区別して考えたほうが良いのではないかと自分の中で思っていたので、とても彼の生き方、働き方にインスパイアされました。

よくやりたいことを仕事にしたいという人がいますが、商売をやっている僕からすると、完全に納得できない部分があります。

僕はやりたいことをするっていうのはどうも自分目線でお客さん目線だとは思わないからです。やりたいことをやるのは趣味だと思っています。

そして、仕事というのは社会に対して付加価値をだすことで、営利でも非営利でも儲かっていようが儲かっていまいがそれが仕事で、誰もが仕事をして、社会に自分を還元したら良いと思っています。

そして、儲かる仕事もあるし、儲からない仕事もあって、完全にお客さんや社会のことだけを考えるとなかなか儲からないし、教育や医療は営利企業がやると機能しない場合が出てくると思っています。

そして、お金儲けっていうのは何かというと、顧客に対して付加価値を提供して対価をもらうことだと思っています。もちろん資本主義の中で、十分なマーケットがあり、顧客に効用を与えられないと、お金儲けは難しいです。

もちろん営利企業が倫理観をもって経営をするのは大前提の話です。そしてお金儲けを悪みたいに考える人もいますが、お金にも金儲けにも善悪はないと思っています。

(どうしても、現実問題アートや音楽で食っていくっていうのはなかなか大変なのはそういう理由だからだと思います。)


人によって、考え方はいろいろあると思いますが、
私は、家族も養わないといけないですし、従業員にだってお給料を払わないといけないですし、自分自身も自由に豊かに生きたいので、しっかり経営者として稼ごうと思っています。(どうしても従業員や個人事業としてお金を稼ごうとすると時間と対価にお金をもらうことになって自由がなくなるので、僕には企業して経営者として生きる生き方じゃないとフィットしません)

そして、その上で、やりたいことを趣味として、社会に貢献することは私の企業や、企業とは別で仕事として一生やっていたいなーなんて、彼をみて改めて思いました。


そして、子供には夢をもつ力を持って欲しいと思うとともに、綺麗事だけじゃなく食っていく力をしっかり与えねばと改めて思いました。

パパ