Simpel en Lekker

オランダでの日々の生活、子育て、仕事

オランダニュース

週末で1週間のオランダのニュースを斜め読みしていました。
いくつか面白い記事があったのでシェア。

・オランダの国民の大多数はEU加盟を支持
日本ではなぜかオランダもEUを離脱するのでは?という記事を見かけるのですが、そんなこと国内のニュースでも、世論でも聞いたことがなかったので不思議に思っていました。
今回の世論調査では、55%のオランダ国民が強くEUに残りたいと支持、10%が残ることを支持、離脱派は28%だったとのこと。
ちなみに、離脱派の理由は、EUは非常に官僚的で、あまりにも多くの費用がかかると主張しています。ただ、加盟派も同様のことに問題意識を感じているとのこと。
イギリス同様、低学歴の人に離脱派が多かったとのこと。

・国が自殺の介助
オランダの保健省と法務省は、これ以上人生を継続したくないと考えている人に対して自殺介助を支持すると、議会に発表したそうです。
人生を全うし終わらせたいと考える人々が「安らかな自死」を選択する権利に従ったもので「高齢者」が病気か健康かに関わらず、熟考され一貫した自死への希望 がある場合には、薬による自殺の選択が可能とするべきだとした。
この新しい法案には、現在の安楽死法とは別に、自殺介助プロセスに関して一切の虐待や犯罪がないことを確認する、新しい法律が必要になる。
また、すごい法案ですね。

・オランダ国民がベーシックインカムの導入を議会に要求
ベーシックインカムの導入については、昨日の時点で5万8500もの署名があり(4万人以上の署名が必要)、ベーシックインカムについて議会で審議されることになりました。
ちなみに、オランダではすでにユトレヒト市などで試験導入されており、また来年にはオランダの25箇所以上の市町村で、試験導入が計画されています。

彼らの提案としては、
・オランダ国民全員にベーシックインカムとして、定額の例えば1,000ユーロと、基本的な医療保険、また、18歳未満の子どもには手当を付与する。
・このように最低限の生活保障をすることで、人々がより自由に、それぞれがやりたいことを選択できるようにする。
・ベーシックインカムを与えられた国民は、その後、仕事や、勉強、起業、ボランティアなど好きなことを選択することができる。
・ベーシックインカム以外に稼いだ収入に関しては、現行と同じように課税対象となる。
とのことです。

10年後には本当に実現しているかもしれないですね。実現した場合、週の平均労働時間が32時間(+年に6週間のバケーション)で平均年収が日本より高いオランダ人の働き方がどうなるのか興味あります。

もう少し、突っ込んでベーシックインカムについて調べてみようかな。
しかし、ベーシックインカムの議論になると日本語の情報源だと、頭がお花畑な人が、素晴らしさを語るだけだったり、官僚的な人が実現不可能とか言っているばかりだったり、感情論の話ばかりしていたりと、微妙なものが多い。

・個人にとってのメリット・デメリット
・社会全体にとってのメリット・デメリット
・実現可能性と実現するためのプラン
・検証しないといけないこと
について体型的にまとめられているものが日本語ではほとんどないことに気づきました。

オランダ語だと結構よくまとまったものや、実験の定量的なデータも結構多いのでどこかのタイミングでしっかりまとめたいと思う。

パパ