Simpel en Lekker

オランダでの日々の生活、子育て、仕事

登校4日目

めぐみも学校に着くと何をすればいいのか判ってきたようで、スムーズに教室の前でコートを脱ぎ、「ママ、ここに掛けて。」と。リュックから自分でさっさと飲み物と軽食を出し、一人で教室の中に置きに入って行きました。

この学校では、8時15分~8時30分の間に登校し、親は8時30分の始まりの歌を子供たちと一緒に歌った後に退室することになってます。

が、この日も今までも、歌が終わっても退室しない親を見かけます。子供が泣いていたり、親と離れるのを嫌がっていると、歌が終わっても子供に優しく話しかけたり宥めたりハグをして、子供が落ち着くまで待ってから退室します。退室後、授業や子供たちの邪魔にならないように、教室の外から子供の様子を観察している親もいます。

先生は、この様子を注意したり特に気にする様子もなく授業を進めます。傍から見ていると、極々自然な感じです。
勝手な捉え方ですが、この学校では、みんなが快適になるようにルールはあるものの、ルールをただ守ることよりも、子供たちにとって最善になるようにすることを大切にしているように感じます。

この日もめぐみは歌が終わると、「ママ、一緒に居てほしい。」と涙目になりつつ手を握って来ました。少し教室に残り宥めて、「5秒ハグしたらママ行くね。」と伝えハグをして退室しました。こっそり教室の外から様子を見ていると、めぐみのサポート役の女の子が、めぐみの手を引いて先生の所まで連れて行ってくれ、めぐみは先生の膝に座ると安心して泣き止んでました。

この女の子は5歳ですが、3歳のめぐみのことを気にかけてくれてます。イエナプラン教育では、学年の違った子どもたちが同じ教室で学習するのが特徴の一つです。どの子供も、年少、年中、年長の立場を経験して成長していきます。自然と年長や年中の子が年少の子の面倒をみたり思いやるシステムができあがってます。オランダの人はとても親切です。例えばですが、ベビーカーでの段差のあるホームでの電車の乗り降りなど、いつでも周りの人がさりげなく助けてくれます。こういった優しさは、子供のときの教育も影響して備わっていくのかなぁと思ってきました。その子がどれほど優しい人や思いやりのある人に育つかは、いかに子供のときに優しくされたかによって決まるのだろうと我が子を育てて実感してます。

お迎えに行くと、めぐみはいつものように外で遊んでました。今日はブランコと三輪車で遊んだそうです。そして先生から、めぐみはオランダ語を話し始めた、とのことでした。

夕方、リビングにめぐみがいないと思ったら・・・。
2階の寝室の窓に座って、じーっと学校の方を見つめるめぐみの姿が。夕方になっても校庭で遊んでいるお友達を見ていたそうです。
どんなことを考えて見ていたのかなぁ?

ママ

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