Simpel en Lekker

オランダでの日々の生活、子育て、仕事

ベルギー日帰り旅行

いつもは妻に任せっきりのブログをたまにはパパが更新。

前日に思い立って、いきなり日帰りでベルギーに遊びに行ってきました。
今回の行き先はベルギーの中でも南部のDinantとNamurという街です。

オランダから、ベルギーに入ると、平地ばかりで山がないオランダから起伏があり、山があり、小麦畑が広がり、オランダと違う光景を久しぶりに見れてちょっと感動しました。

高速に2時間弱のって、一般道に降りると、いきなりお城のような建物が。

素敵な場所だったので、休憩がてら途中下車して寄り道してみました。
(後で調べてみたら、 12世紀に建てられた Château de Spontin と言うお城でした。中に入って見ることはできないそうです。このお城の雰囲気がとても情緒的で素敵で、今回の旅の目的の城砦より印象的でした。ママ)

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子供達は横にあった公園で遊び、長旅のストレス解消し、再度出発!

まずは、Dinantの街から10kmほどのところにある山のrail bikeへ。
廃線になった線路の上を4人乗りの自転車でサイクリングです。

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めぐみは足がとどかなくこげなかったので、往復8kmの道をのんびり夫婦で漕いでいきました。
この日は32度ととても熱い日でしたが、午前中だったので涼しい中サイクリングを楽しめました。

そして、Dinantへ

地元の人が多く入ってるお店でランチを食べたのですが、びっくりするくらいオランダ人と人の雰囲気が違う。みんな物静かで食事中もオランダ人みたいに賑やかにおしゃべりせずに、静かに黙々と食べるし、話し声もとても静か。そして、オランダ人みたいに知らない人が話しかけてくることもなく、陸続きでお隣の国だけどここまで人の気質って違うのねってびっくり。

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Dinantは私たちが住む街を流れる運河のMaas川を200kmほど上流に上ったところにある街です。川で繋がっているのだと思うとちょっと感動。

写真のようにとても美しい街で、手前に流れるのがMaas川で、黒いのが教会で、その後ろの崖の上にあるのが城砦です。

この街は城砦があることからもわかるように、フランスとドイツが何度も戦争を繰り広げた場所で、20世紀初めフランス軍がここに常駐し、ドイツの侵攻を防ぎ、ドイツにも占拠されたりと、戦争とは切っても切り離せいない街です。

運河沿いで地政学的にも重要な位置だったのだと思いますが、ベルギーはフランスとドイツの間にある、フランスの入口のような場所なので、本当にこのような場所が多い。このあと訪れたNamurも同じように城砦がある街です。

そう考えると、今EUの本部がベルギーのブリュッセルにあり、敵をつくらないような今のベルギーの姿勢がわかる気もします。

城砦の上にロープウェイで登り、歴史のお勉強。

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(写真は城砦の上から街を見下ろした景色)

そして、気温もどんどんあがり、日差しもきついのに、子供達は城砦の中にある公園で遊びまわります。さすがに熱中症になりそうなので、途中で切りやめてもらい、下におりました。

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Dinantは楽器のサックス発祥の地で町中にサックスのオブジェがありました。写真のおじさんがサックスの発明者のサックスさんだそうです。

そして、次なる街のNamurへ。

道中子供達は疲れて爆睡

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Namurに到着し、妻が行きたかったケーキ屋に行くも、バケーションで7月はずっと休みでしまってました。僕からすると人を雇ってるんだから、シフトを交代させて店は開ければ良いのと思ってしまうのですが、彼らから見ると僕はワーカホリックな日本人経営者なのでしょう。(賃料発生してるし、機会ロスだし勿体無い!)
結局街を歩いても子供達はつまらないし、Namurの公園で子供達を遊ばせました。

一喜は周りで遊んでいる子供達をみてか、何か目覚めたように活発に遊び始め、階段も、相当な段差も乗り越え、一人で滑り台で遊び始め、滑り台をつかまりながら逆に上っていく遊びをなんども繰り返していました。

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まだ、歩き方もよちよちなのに、ものすごい腕力と脚力にびっくりです。

そして、子供達を連れてディナーはフレンチレストランに。
予約の時に、子供を連れて行って良いかと確認していたので安心していたのですが、このレストランは思った以上に静かなレストランで、前述の通りベルギー人がむちゃくちゃ静かで、声のでかい一喜にハラハラし、味わって食べるなんて不可能。疲れ果てました。というか、オランダという国が異常なまでに子供好きな人が多く、フレンドリーな人が多く、それに慣れてしまっただけかもしれません。(めぐみは赤ちゃんの時からレストランに行くととても良いこで、静かにマナー良く食べてくれていたので、一喜が生まれてから一気に大変になりました。)

子供達もいつもは7時すぎには寝てるのに、この日のディナーが終わると9時過ぎになってしまい、子供達には悪いことをしてしまいました。

前回Amsterdamでレストランでディナーをしたときもそうなってしまったし、やっぱり子供をつれてのレストランでのディナーは、もう少しお預けかなー。
(レストランに連れて行って、静かにさせることはまだ早すぎて、子供たちにもストレスがかかってるよね、と。次回からは、ランチは持参かどこかで購入し、カフェで30分ほど楽しむことにしよう、と帰りの車中で主人と話しました。ママ)

本当は3歳までに味覚がほとんど完成するというので、できるだけ変なものは食べさせたくない、バラエティー豊かで、美味しいものの味をわかるようにしたいなとパパは思っているのですが、それはランチと家ごはんでやろうかな。

また、お出かけも往復2時間くらいで行けるところくらいまでが、今はみんな無理なく楽しめる距離なのかなと思いました。

そして、子供達は結局どこにいっても公園で遊んだり、自然や動物に触れるのが一番楽しいようだし、どういう旅行が良いのかなーなんて夫婦で帰り道に話していました。

追記

ベルギー南部は今回初めて訪れたのですが、ベルギーの南北の違いを強く感じました。
南部はもう完全にフランスです。家も、食べ物も、言語も。ちなみに北部の街はオランダ語(正確にはベルギー訛りのオランダ語のフラマン語です。)で、ちょうどブリュッセルが南北の分け目で、ブリュッセルだけ両方の言語を話します。そういう意味でもブリュッセルが中立地になっているのはよくわかります。ベルギーでは南北の経済格差が問題になっており、工業化で昔栄えた南部は現在は失業率も高く、所得も低いです。うまくいっている北部で働こうにも言語の問題があり、彼らは北部に職をみつけることもできない。今回このことを如実に感じました。

物価もかなり安かったです。

ヨーロッパってすぐ隣にある国や地域が全然、人も生活も言語も違って面白いなーと改めて実感です。やっぱり都市国家と国民国家とEUのすべてのフレームで情勢を見るのが大切なのだなと強く思いました。

パパ